本学4年生犬嶋美雨さん(経営情報学部横澤一彦ゼミ)が、Good Experience Design Student Award(拡張体験デザイン協会)を受賞しました。卒業研究でもある、メタバース研究が高く評価されました。以下の通り3月27日授与式が行われました。
受賞者の犬嶋美雨さんは、「自分が受賞できるとは思ってもみなかった。賞をいただくことができ光栄です。指導してくださった横澤教授に感謝申し上げます。」と語りました。また、犬嶋さんは卒業後、介護業界で就職が決まっており「大学で学んだ視触覚に係わる知識を活かしたい。」と述べました。
【授与式】
日時:2025年3月27日(木) 16時00分開式
会場:日本国際学園大学つくばキャンパス
【Good Experience Design Student Award(拡張体験デザイン協会)概要】
・賞の目的:メタバースやXRを利用した製品・空間・サービス・情報等における新しい体験デザインとその効果の検証を行っている優秀な学生の奨励し、ユーザ体験デザインの優秀な研究事例とその研究を進めた優秀な学生を広く社会に紹介すること。
・選考基準:ユーザ視点で評価した体験やデザインの設計や開発に関する研究であり、データ(質問紙(アンケート)、生理計測、行動計測、等)に基づいてユーザ体験に対する効果を説明されているもの。(HP参照 拡張体験デザイン協会 コンソーシアム)
【受賞研究概要】
「視触覚体験によるバーチャル空間での身体所有感促進手法の開発」
VR空間で物体の凹凸感や材質感といった視触覚情報が、身体所有感に与える影響について、心理学的実験に基づいて検証しました。凹凸の視触覚情報の一致度を操作することで、身体所有感が高まることがわかった一方、材質の視触覚情報の一致度の変化による身体所有感への影響はみられませんでした。また何度も繰り返し物体を触っていると、ある程度の不一致条件下でも身体所有感が高まったことから、練習効果が確認できました。今後、触覚刺激による身体所有感への影響についてさらに実験を重ね検証することで、VR空間における技術発展につながる期待が高まります。
【身体所有感とは】
自分の身体部位を見たときに、その身体部位が自分の身体の一部に属していると感じること。

デモンストレーションの様子/授与式にて(左:犬嶋美雨さん、右:横澤教授)/受賞者プレゼンテーション